こんにちは~。柴犬小ネタ収集家の有紗です
先日、のニュースで柴犬を含める日本犬の販売を8週齢(生後56日)規制の対象から外す、動物愛護法の改正案が発表されました。
ペットショップなどで、生後56日以内で親元から離され、販売されることにより、情操的に問題が出てしまうケースを防ぐものと思っていたのですが・・・・
日本犬はその2か月のルールに乗っ取らなくてもいいと言うことなのでしょうか・・・?
他犬よりも早く親から離してしまっても大丈夫なのでしょうか?
どうして日本犬は8週齢(生後56日)規制を守らなくてもいいのか疑問に思ったので、柴犬専門トレーナーの竹中先生に聞いてみました。
すると意外な答えが返ってきました。
その答えとは・・・・。
日本犬の販売は8週齢規制の対象外でもかまわない?
日本犬に関する動物愛護法の改正案は次のとおりです。
超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(会長=尾辻秀久参院議員)は24日、天然記念物である日本犬を繁殖する業者が、一般の飼い主にそれらの犬を販売する場合に限り、8週齢(生後56日)規制の対象から外す、動物愛護法の改正案を固めた。天然記念物の保存が目的という。超党派議連では、生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁じる8週齢規制の導入を柱とする、動物愛護法の改正案を今国会中に提出、成立させることを目指している。
引用元:sippo 天然記念物の日本犬は8週齢規制の対象外に 議連が動愛法改正案
「ペットショップで生後40日前後の子犬を見かけるにつれ、早々に親犬から離されてしまったら、社会性に問題の出る犬になってしまうのでは・・・」
そう思って、日本犬を8週齢の規制からはずす法案は、良くないことだと、私は思っていました。
気になって、いつもお世話になっている、柴犬専門トレーナーの竹中先生に聞いてみると、意外や意外
日本犬は8週齢を待たなくても、親離れは可能です
えっ そうなんですか
くわしく伺ってみると・・・
日本犬の販売時期を8週齢より早めてもいい理由
たしかに、子犬の親離れを早くしてしまうと、社会性に問題が出て、吠えたり、過度に他の犬に怯えたり、分離不安を引き起こす可能性があります。
しかし、それは、主に人間の意図によって作られた洋犬に代表されるような
「使役犬」
という背景に当てはまるようです。
日本犬をはじめとする柴犬などは、「天然記念物」と言われるように、洋犬とは違い、人為的に作られていない、野生に近い遺伝子を持っています。
野生で生きていく場合、必然的に子犬の親離れは、洋犬に比べて早いです
自然の中で暮らすということは、外敵からの攻撃があるということになります。
それには、一刻でも早く自立することが、自分や仲間のためになります。
具体的には、母犬の元を離れるのは、40日前後でも問題はないとのことでした。
日本犬は、野生に近い犬種なんですね
すこし、横道にそれますが、じゃあ「豆柴」はどうなんでしょう?
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豆柴はどうなの?
豆柴は、たいていのケースで、柴犬以外の血統が入っていることがあります
柴犬のミニサイズの「豆柴」。
とってもかわいいですが、実は、別の犬種が入っていることが多いそうです。
たくさんの柴犬を見てきた柴犬ブリーダーさんの目から見たら、違いは明らかなんだそうです。
ポメラニアンやチワワ、ミニピンとかも形状的に似ている気がしますね。
特にわかりやすいのは、
「体つき」
だそうです。
わたしも、うちの柴犬おつんさんを、ほかの洋犬と比べると、体形がちょっと間延びしているような気がします。
(ダックスやコーギーは除く)
柴犬と洋犬、日本人と白人のような対比とでもいいますでしょうか。
うちのご近所の豆柴さんの飼い主さんから
「うちの豆柴、分離不安なんです」
(分離不安とは、飼い主さんがいなくなると吠えたり、ペットホテルに預けると体調不良などを起こしてしまう症状のことです)
と聞いて、びっくりしたことがあります。
トレーナーさんからは「柴犬は留守番が上手」と以前から聞かされていて、
実際うちのおつんさんは、吠えたり、イタズラをしたりすることはありませんでした。
ということから、見た目は柴犬のミニサイズだけれども、性格や体形など、混ざっている他の犬種から引き継がれているものもある可能性があるということなんですね。
豆柴さんの顔をよく見てみると、確かにポメラニンアンやチワワっぽさを感じる時があります。
柴犬の子犬の顔はどちらかと言えば、マズルが未成長でポチャっとした感じがあります。
なので、豆柴に至ってはこの「8週齢の規制」から外さないほうがいいと、私は思っています。
しかし、竹中先生は、日本犬の販売における8週齢の規制よりももっと大事なことがあると言います。
それは・・・
日本犬の社会性に重要なことは・・・・
日本犬の社会性に重要なのは、母犬や兄弟犬と触れ合うことに加えて、早く外界に出て、外の音や他の犬に慣れることです
具体的には、2回目のワクチンが済む前には、抱っこ散歩をし、ワクチンが済んだら、すぐにでも散歩を始めるのがいいです。
日本犬は洋犬と違って、社会性を身に着けられる期間が短いそうです。
もともと野生で暮らしている環境では、社会性など必要ないのですから当然ですよね。
竹中先生が主催しているパピー教室では、社会性のために兄弟犬や他の大人しいワンちゃんと遊ぶことに加えて、
- ホールドスチール
- 自分以外の飼い主さんにも抱っこさせる
などを、頻繁に行っていました。
日本のペット事情は欧米に比べて遅れていると言われていますが、人間と犬が共生していくために、もっと教育(しつけ)をする機関や法律が拡充していってほしいですね
海外では、犬のしつけに専門のトレーナーさんにみてもらうことは当たり前に行われているそうですが、日本では、よほど困ることが無い限り、利用する人はあまりいませんよね。
この法案を考えるにつけ、やはり犬を育てる文化がもっと日本でも発展していってほしいと思います。
では、最後にまとめです。
日本犬の販売についての法案についてのまとめ
日本犬の販売を8週齢(生後56日)規制の対象から外す、動物愛護法の改正案について
日本犬という野生に近い犬種としては無理がないものである
という意見を専門家の竹中先生より頂きました。
そして、日本犬の社会性にとっては、もっと大事なことがあります。
- 子犬の時期に外の世界や他に犬に慣れさせること
- 日本犬の社会化できる時期はほかの洋犬の犬種より短い
という指摘がありました。
日本犬を育てようと思っている方には、ぜひ心に留めてほしいポイントです。
楽しい日本犬ライフのために参考になれば幸いです。
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