こんにちは~。家の中で絶対トイレをしない柴犬のオーナー、有紗です
先日、犬の散歩で、電柱におしっこ(マーキング)させたら、住民の方に注意されてしまった犬友さんがいました。
犬を飼っている身としては、人ごとではないトラブルなので、
犬が散歩中に尿をすることに関して、対策などを挙げてみました。
また、ブリーダーさんに聞いた、犬の事情などもレポートしています。
犬の散歩での尿でトラブルに悩んでいる方の解決になれば、幸いです。
スポンサーリンク
犬が不必要に尿をしないようにする方法
(これはあくまで、人間目線になりますのでご了承ください)
犬の飼い主さんが、散歩させる場合、犬が尿をしそうになったら、、、
リードを引っ張ります。ぐいっ
単純ですが、慣れるまではなかなかうまくいかないです。
タイミングが難しい。
このように犬の動きを見ながら、リードで合図して飼い主さんの横を歩かせることを「リーダーウォーク」と言います。
リーダーウォークについてはこちら>>柴犬が散歩で歩かない!立たせ方&歩き方のコツ
(本文後半に説明があります)
その後、いつまでもトイレをさせないのは、虐待になってしまうので、迷惑にならない場所に行ったら、
「フリー」のコマンド(掛け声)で背中をポンと触って
してもいいよの合図をします。
リーダーウォークとフリーコマンドを暫くやっていましたが、柴犬おつんさんもだんだんわかってきて、散歩スタートから、マーキングしないで、ここを目指すようになってきました。
また、犬にマーキングされない「場所づくり」をすることもできます。
犬に尿をされない方法
- 物を置かない。
- 雑草は取り除く。
- においのきついものを置かない。(生ごみなど)
- 木酢液、クレゾール、犬の害にならないように薄めて散布。
- とげとげシートを敷く。
犬がマーキングしたくなる臭いと形状があります。
うちの柴犬おつんさんのマーキングしやすい場合で説明してみますと、、。
1.物を置かない
「物」とは、放置された粗大ごみやおもちゃ、服など。
これらが落ちていると、尿をしようとします。
枯葉が集めて置いてあるところや、葉っぱが付いている木の枝などに魅力を感じるらしく、自分のモノにしたいようです。
おつんさんは、概して、こんもりと盛ってある状態のものが好きです。
「これは、私のモノ♡」的な感覚と思われます。
2.雑草は取り除く
街路樹の根本も排尿のマーキングポイントですが、草が生えていると、頻繁に匂いを嗅ごうとします。
できれば、何も植えられていないほうがいいです。
ここにプランターなどを置いてあるのを見かけるのですが、そのような物も標的になるので、シンプルに木の植えられた土にしておくのが良いです。
3.においのきついものを置かない。(生ごみなど)
においのきついものが置かれていた場合、そこにマーキングすることがあります。
特にゴミ集積所は、立ち寄ってしまいます。
犬にとっては、いい匂いなのかもしれません。
4.木酢液、クレゾール、犬の害にならないように薄めて散布
木酢液もクレゾールも独特の匂いがあって、不快感がある方もいるでしょう。
犬のオシッコの臭いと比べたらましというレベルなのでお隣さんとの関係次第でやってみてもよいでしょう。
効果は持続しないそうですが、週に1回など周期を決めて行うといいです。
5.とげとげシートを置く
電柱や、建物の角は、犬にとって無条件にマーキングをしたくなる形です。
とげとげシートは、100均やホームセンターで猫よけとして売られているものですが、これを電柱の周りに置きます。
こちらも、一定の効果はあるのですが、100%ではありません。
実際の写真↓
これを見たとき、マンションの管理人さんは、すごく考えたんだろうなあと思いました。
薬剤を使わないので、飼い主にとっても安心な方法です。
しかぁし!シートを置いても、電柱部分にマーキング?のシミが・・・。↓
(ちなみに、うちの柴犬おつんさんは、ここでマーキングしておりません。)
マーキングされないようにいくつかの方法を併用されることをオススメします。
これまで、人間の既得権として、犬に尿をされないことを考えてみましたが、では、犬側の視点というのは考慮しなくていいのでしょうか?
犬は外でトイレをしてはいけないの?
伊豆の道の駅「愛犬の駅」のワンちゃん専用トイレ
アイデアは素晴らしいけど、人間視点の発想(汗)果たしてワンちゃんはするのでしょうか?
犬が散歩でトイレをすることに対して、二つの異なった意見があります。
- 犬の外での排尿はダメ派
建物や道路などは財産であり、私たちの住空間に悪臭が漂い、衛生上の問題が生じることは避けたいです。
- 犬の外での排尿にも権利がある派
犬が外でするマーキングは単なる排泄行為ではなく、本能に基づくもの。
本来、犬は自分の居場所を知られないようにするため、家から遠いところにマーキングをする傾向があります。
また、縄張りや近隣の他犬の情報を、他の犬のマーキングから、情報を読み取ることをしています。
それぞれの主張を見てみましょう。実際にあった犬の散歩での尿トラブルの話です。
犬の外での排尿はダメ派の意見
「私の家のウッドデッキに近所の〇〇さんの犬が、平然とオシッコをかけていったの!
マーキング禁止のシールとか売っているけど、あれって貧乏くさいじゃない?
シールを貼るのはイヤだから、追いかけて行って、家までクレームしに行ったわ!」
「うちの豆太郎が、電柱でマーキングしようとして足をあげたら、そこの家の人に窓から、シッコさせるなって怒られたの、、。
実際は、お散歩後半だったので、1滴出るか出ないかだったんだけど・・・
平謝りして帰りました。」
実際に私が聞いた話です。
市報には
「基本的に家で済ませるようにして、外でしないようにしましょう。」
との表示がありました。
・・・そうですよね。
もし、自分の家の前で、人間の大人が立ちションしていたら・・・
私なら通報します。
そして、飼い主さんにとって飼っている犬は家族=人間としたら・・・・
他人様の所有物へのマーキングは躊躇しますよね。
では、次に視点を犬側に置いて考えてみた場合です。
犬の外でのトイレにも権利がある派の意見
犬というものは、マーキングすることによって、その場所に自分の名札をおいてくるようなことをしているんです。
「家の中だけで排尿するなんて・・・、そんな犬本来の自信を損なうようなことはしないでほしいです。
なんなら、柴犬じゃなくて、犬種を変えて飼ってください。」
お話を聞いていくうちに、ヒートアップしてしまい、ブリーダーさんの口調も少しキツめな感じでした。
それほどまでに、強く犬のことを考えているんだと、恐縮しつつもブリーダーさんの「犬愛」を感じました。
犬の本能を全く考慮に入れていない世論に、ブリーダーさんは思うところが大きいようです。
欧米社会では、犬に対するリスペクトが高いです。そして、しつけもしっかりしています。でも日本は・・・・
例えば、オーストラリアなどでは、公園のゴミ箱の横にウンチ袋が併設されているそうです。
じゃあ、日本に住む私たちは、どうしたらいいのでしょうか?
私の考える犬のマーキング対策
犬が外でマーキングすることの良い悪いは、それぞれに言い分があり、結論はたぶん平行線であると思います。
飼い主としてできることは、
- 犬の散歩でのマーキングが迷惑にならないようにする
- 家でトイレをする訓練をする
犬の散歩でのマーキング対策は、冒頭にもお伝えした、
「尿をしてはいけない場所では、リードを引っ張る」
です。
もちろん、どこであっても排尿した場合は、持参したマナーボトルの水で流します。
場所は、公園の人が通りにくい場所や工場の道路脇などを選んでしています。
しかし、家の中で、トイレトレーニングとなった場合、柴犬は家でトイレをすることができるのでしょうか?
柴犬のトイレ事情
家で、柴犬(成犬)がトイレをできるようになるかといえば、概ね難しいです。ゴメン
特に柴犬は他の犬種より、野性味が強いため、なかなか家でしようとしません。
うちの柴犬おつんさんは、子犬のときから、「大」を室内でするのを嫌がりました。
じゃあ、柴犬全般、全くできないのかというとそうではなく・・・
珍しい例になりますが、お散歩で会う超エリート柴犬、五右衛門くん。
五右衛門くんは、家庭訓練犬CD1の競技会で1席の表彰台に上がったこともあるスゴい柴犬なのです。
柴犬がしつけの競技会で上位を取ることが難しいのは、洋犬のような作られた犬種ではないため、頑固なところがあり、コマンドに対しての融通の効かなさがあったりします。
五右衛門くんのおうちでは、「小」はもちろんのこと、「大」も家でした後でお散歩に出るという徹底ぶり。
外でする場合は、ペットシートをひろげた上でトイレをし、臭いを嗅ぐしぐさもしてはならぬというしつけの方針です。
犬を訓練するということに徹底的に取り組んでいる姿勢には脱帽ですが、気になるのは、ブリーダーさんの言葉。
「犬としての本能(自信)」を奪ってしまうことにならないのかということです。
これについて、今度はトレーナーさんにきいてみたところ・・・
飼い主さんの考え方によります。
「しつけとして、室内でトイレをする姿勢を貫きたいなら、そのようにするのが飼い主さんの考え方なので、やっていけないということはありません。」
やはり、正解は存在しないようですね。
うちの柴犬が、家でトイレ・・・やってみたいけど、こちらが根負けするのが、目に見えています。。。。
ペットを飼うということは、文化の一つであるので、時代によっていろいろな解釈や様式が存在するのでしょう。
一昔前からの変化は、かなり大きいものがあり、ペットの食べるフードやマナーも一昔前とは、変わっています。
昔は犬には、余ったご飯に味噌汁をかけて与えたとか、道路に「大」をして、拾わないのが当たり前だったことが思い出されます。
私たちの生活だって、激変しましたよね。
中学校の時の先生が体罰を行っていて、今から考えたら、新聞掲載モノでしたし、
職員室では、普通に先生がタバコを吸っていました。
ただ、犬の本能は、人間の文化とは違い、普遍的なものなので、できるかぎりは尊重してあげたいです。
とまあ、文化と本能の狭間で、悩みは尽きないところです。
<結論>
犬の飼い主としては、
「迷惑と思われないように、犬の尿(マーキング)対策をする」
最後にまとめますと・・・
犬の散歩での尿(マーキング)対策のまとめ
犬のマーキングで、しない、されない方法です。
犬がマーキングをしてはいけないところでしようとしたら、すかさず引っ張って、しても迷惑にならない場所に連れていく
犬の気を引きそうな物(草、ガラクタ)は片づける。
木酢液やクレゾールなどで尿のニオイを消臭する。
トゲトゲシートを敷く。など
人間の所有物である建物や電柱に犬が尿をすることは、人間の目から見たら、「器物損壊」となります。
犬の目線で見たときは、尿をすることによって、情報のやり取りや、縄張りなどを行うという本能の面もあります。
犬に家でトイレをさせるということによって、自信を喪失させてしまうということにもつながるため、私は、ある程度、犬の行動を尊重したいと考えています。
外を散歩している時の、犬が排尿する場所の基準は
「迷惑にならないかどうか」
です。
基準の尺度も人それぞれなので、100%の解決にはなりませんが、
人間と犬が共生していく上で、お互いの理解が深まることを願ってやみません。