こんにちは~。ツンデレにはツンデレなりの生き方がある、有紗です。
フレンドリードッグテストってご存知ですか?
ワンちゃんが周りに迷惑をかけないために、災害時の迅速な同行避難、避難が遅れた場合でも無事救出されるためなどの趣旨で設立された、ドッグテストです。
印象としては、JKCの家庭訓練犬試験よりもハードルは低そうです。
どんなことをやるのか?
実際のレッスンをうけてみたので、その様子をレポします。
まずは、その内容ですが、、、。
フレンドリードッグテストの内容
引用元:全日本犬訓練士連合協会のチラシより
「テスト中吠えさせない」状態で飼い主さんとワンちゃんが
- 座る
- 歩く
- 触らせる
- 待つ
- 来る
- ハウス
をリード付きで行うというもの。途中「音」も鳴らします。
メリットは・・・
飼い主さんの日常をより良くするだけでなく、「第三者」にもそれを証明できるという特徴があります。
では、実際に、うちの柴犬おつんさんが、テスト勉強した様子をレポします。
やってみたフレンドリードッグテストの練習
「座る」の練習
こちらは、スタンダードな動きなので、難なくクリア。
日常的にマテなどと組合わせてやっています。
「歩く」の練習
こちらも、いつものしつけ教室でやる、競技会用の脚側歩行です。
しかし、動きが悪いため、竹中先生にいちどリードを渡して訓練してもらいました。
実際のテストでは、直角に曲がる動きがあるそうです。
いつものことながら、シャキシャキ感はありませんが、、、。
おつんさん的には「まあ、いちおやってやるか・・・」的な歩行ですかね。。。
途中で先生が手を叩いたりして、音を出しますので、わたしも気を取られてしまいましたが、とくに怖気づくこともなく、歩くことができました。
イヤイヤ柴にならないだけでも、ホメてあげたいです。
「歩く」のポイント
「触らせる」の練習
いつもお世話になっている竹中先生なので、触らせないってことはありえないので、テストとして、おなじみの人が判定員ってのもどうなのか?と思いますが、、、。
触られる時の姿勢についてですが、、。
最初、マテをかけて、座らせようとしたのですが、判定員の竹中先生が近寄ったら、立ってしまいました。
でも、姿勢については特に規定はないそうです。
「触らせる」のポイント
うちのおつんさんは、触られても大丈夫です(^▽^)
そのあと、必ず、ブルルしますが(汗)
これは、規定なのかはわかりませんが、触りながら、
「おつんちゃん、今日はいい天気ですね~。」と竹中先生が話しかけていました。
なんか、先生が生徒にご機嫌取をしているみたいでwww
いつもは見ない風景に違和感も感じつつ。
「待つ」の練習
これもいつもしつけ教室で習うスタンダードな動きです。
マテと言って、飼い主さんはその場を離れます。
「待つ」のポイント
犬から離れる際、リードを持ったままでも、自信があれば手放してよい
おつんさんは、どっしりタイプの柴犬さんなので、これはとても得意です。
たいがいすぐに、フセになってしまいますが。。。
兄弟のかぼすくん(キャピ柴)は、反対に、マテが苦手なんですよね。
兄弟でも、性格がぜんぜん違います。
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「来る」の練習
これも、いつもしつけ教室でやっている動きではありますが、、、。
これはおつんさんは苦手!
結局、3回以上も呼んでしまいました。
ノロノロとした歩みで、来てくれたので、良かったです。
「来る」のポイント
号令は何回かけても減点はナシ!
号令はしっかりかけましょう
号令を何回かけてもいいなんて~。これは、助かります。
速やかな呼び戻しができなければ、ドッグランへ行くべきじゃないとか言われますが、今のおつんさんにはムリ・・・。
てゆうか、柴犬でできる子っているの?まあいないワケじゃないよね
とにかく、おつんさんの場合、来いはライフワークですね。
「ハウス」の練習
自分ちのクレートではないので、入るかどうか心配だったのですが、入る時少し躊躇したものの、見事、入ることができました。
「ハウス」のポイント
手を添えて、促してもよい。
基本は暴れて嫌がらなければ、合格になるそうです。
それで、全体を通してやってみた感想は、、、。
フレンドリードッグテストの印象
結構、緩いジャン
審査員はいつもの先生だし、吠えたり暴れたり抵抗しなければ合格できそうです。
おつんさんは、動作は鈍いが、吠えたり、暴れたり威嚇したりする犬ではないので、多分合格すると思います。いいなぁこういう受験生
「来い」については、永遠の課題ですが、ノロノロとした足並みではありますが、たぶん来てくれるでしょう・・・
しかし、災害に遭って避難所で生活することになったら、生き物であるので、現場の雰囲気しだいではどのようになるのかは、わかりません。
たとえ、フレンドリードッグテストを受けていても・・・です。
そうだとしても、やはり、訓練することの意義はあると思います。
フレンドリードッグテストについてもうすこし詳しい説明としましては、、、。
フレンドリードッグテストって何?
フレンドリードッグテストとは、一般社団法人 全日本犬訓練士連合協会が設立した、犬が人間との生活の中で周りに迷惑をかけずにふるまえるようになることを目的としたテストです。
いわゆる、最低限のマナーの確認のテストです。
しつけの競技会といえば、JKC(ジャパンケンネルクラブ)開催の家庭訓練犬試験がメジャーですが、こちらのフレンドリードッグテストは、どんないきさつで設立されたのでしょうか?
フレンドリードッグテストが設立されたいきさつ
東日本大震災をはじめとする、地震や台風による水害によって、人々が避難する場面が増えていますが、ペットの避難について目を向けると、状況は厳しいものがあるようです。
避難所に来るのは、健康で犬好きな人たちばかりではなく、動物にアレルギーがある人や、衛生状態に気を使わなければならない赤ちゃんや病気の人など、さまざまな人たちがいます。
人だけでも、大変な状況なのに、その上ペットなんてという気持ちになるのも、わかります。
ペットのために車中泊になり、飼い主さんがエコノミー症候群になってしまうなどのケースもあったということです。
あまり、報道されていなかったようですが、トラブルも多くあったようですね。
ペット・・・ここでは犬のことをメインにしますが、避難所で迷惑になるのは、
が主なものになります。
ここで、各自治体が、ペットと非難する際にガイドラインを出しているので、それを参考にすると、
たいていが「同行避難」を提示しています。
同行避難とは、、、
人とペットが一緒に避難所に来ますが、居住区を一緒にするのではなく、人は人、ペットはペットのエリアを設けることになります。
一方、同伴避難とは
一方、居住区を一緒にするのは、同伴避難と言い、今では、どこの自治体でも、ほとんど採用されていないようです。
ペットを人の生活するエリアから離せば、ある程度、トラブルも減ります。ニオイやアレルギーなどの問題も。
大きな問題は鳴き声
やはり、犬のトラブルでは、鳴き声、吠える声が問題になります。
他の犬を見て興奮してしまったり、いつもとちがう避難所の空気に恐怖を感じ、吠えてしまったり、気持ちはわかっても、犬を飼っていない人には、騒音でしかありません。
クレートに慣れていない犬の場合、紐で係留することになりますが、クレートよりも、稼働範囲も広く、動きも大きくなります。
犬は、繋がれているほうが、逃げ場がないと感じ、よけいに恐怖心を増幅させてしまうことがあります。
犬の習性から見ると、狭いあなぐらに暮らしていたという祖先から、クレートなどの狭い空間にいることのほうが、安心です。
ちなみに、うちのおつんさんは、イライラしたとき、家族から距離を置きたいときは、クレートの中に自ら入ります。
被災地に取り残された場合にも有効
何かの理由で、被災地にペットの犬が取り残されてしまい、第三者が救出する場合にも、基本的なしつけや動作ができていることにより、より安全&円滑に保護してもらうことができます。
認定後、合格証をもらえるので、避難バッグの中にいれておいて、避難先のクレートの前に貼っておけば、犬のトラブルに懸念を抱く人へのなにがしかの、安心材料になるかもしれませんね。
まだ、このテストは、設立されて、年月が浅いので、今後どのように、社会で効果を発揮していくのか、注目しておきたいと思います。
そして、この記事を最初に書いた4か月後に実際に受験をしました。
はたして、おつんさんは合格できたのか、否か?
その模様はコチラ↓
>>>フレンドリードッグテスト受験の結果は、合格?不合格?
主催している、全日本犬訓練士連合協会の要項に沿った内容もご紹介しています。
いかがでしたか?
最後に、フレンドリードッグテストの練習でわかったことについてまとめてみますね。
まとめ
フレンドリードッグテストは、マテや歩くなどの基本的動作を、吠えたり、嫌がったりすることなくできるかのテストです。
競技会の規定よりも緩く、号令は何回かけてもOK。
ハウスも手を添えてサポートしてもよいです。
テストに合格することにより、ペットと一緒に避難する際の安心が一つ増えます。
競技会の訓練は、ちょっと・・・と思われる方でも、ワンちゃんと一緒に何かしたい、絆をつくりたい方にはお手頃な資格です。
愛犬家のみなさんに、いかがでしょうか?