こんにちは~。目指せ!おうちトリマーの会会員、有紗です。
犬のシャンプーってどんなものを選んだらいいか、さっぱりわからなかったのですが、動物病院主催の日曜学校の講座で、いろいろ教わったので、シェアしたいと思います。
メーカーさんからも、犬の皮膚についてのアレコレを教えていただきました。
いままで、知らなかった、意外な事実も・・・!
また、試供品を頂き、実際に使ってみたので、使用感に興味のある方は、下の方をご覧ください~。
トリマーさんがおすすめする、ワンちゃんの皮膚に優しいシャンプー
トリマーさんにオススメされたシャンプーはコレ!
ヒノケア デイリーケアとヒノケア for Professionals
です。
使ってみて、自分の手肌もしっとりしているのを実感しています
犬のシャンプーを大まかに分けると、
に分けることができると思います。
それぞれの違いですが、
ターゲット:毛
目的:美容
特徴:皮膚や毛のツヤや手触りを良くする、匂いが良い
ターゲット:肌
目的:皮膚トラブルの改善・予防
特徴:細菌・マラセチアの増殖抑制、余分な角質・脂を落とす、角質の保護・保湿、痒みや炎症の抑制
おすすめされたのは、スキンケアシャンプーの部類人入ります。
じゃあ、
犬の皮膚にとっていいシャンプーって何?
犬の皮膚って実際はどんな?
という疑問から入っていきたいと思います。
犬の皮膚に優しいシャンプーとは?
保湿性と低刺激性
犬の皮膚に優しいシャンプーとして2つのポイントが挙げられます。
保湿性について
単独ではなく、保湿成分が組み合わされているものが、良いです。
保湿剤は、それぞれの成分でも役割があるのですが、次のようになります。
グリセリン、プロピレングリコール、尿素、乳酸
→吸湿性があり、皮膚に水分を呼び込む
リピジュア
→被膜を形成し、水分が蒸発するのを防ぐ
セラミド関連物質
→角質修復成分
犬の皮膚は、人間に比べデリケートで乾燥しやすいため、お湯をかけるだけでも、乾燥が進んでしまうんですね。
シャンプーのあと、痒がるのは、皮膚の乾燥によるものが大きいです。
シャンプーしたのに、カイカイしていると、シャンプーが残っているのかなと思いますが、熱めのお湯で、ザブザブ流すもまた、肌によくないってことですね・・・。
なんか、やってはいけない事をやってたような気もします。(-_-;)
低刺激性
低刺激なシャンプーとは・・・アミノ酸系の界面活性剤を使用したものになります。
刺激性を決めるのは、ズバリ、泡立ちをサポートする界面活性剤です。
シャンプーの中の3割を界面活性剤を占めます。
界面活性剤の種類と特徴は以下の通り
成分:ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na など
原料:石油から生成
特徴:洗浄力、脱脂力、起泡力が強い
刺激性が強い
オレイン酸Na、ラウリン酸Na など
原料:植物から生成
特徴:洗浄力は緩やか
アルカリ性で角質を落としすぎる傾向
キューティクルの開きや毛のきしみ
横道ですが、私は、生協の石鹸洗浄にはまったことがあり、石鹸シャンプーを使ったことがありますが、脱脂力が強いというイメージがあります。髪の毛が開いてしまい、バサバサな触感になってしまいました。
今は、サロン系シャンプーを使っています。
成分:ココイルグルタミン酸Na、ラウロアンホ酢酸Na など
原料:アミノ酸と脂肪酸から生成
特徴:洗浄力、脱脂力、起泡力はやや弱い
刺激性が少ない
界面活性剤は、刺激の少ないアミノ酸系を選びましょう。
症状に合わせたシャンプーを選ぼう
もしも、あなたのワンちゃんが、皮膚トラブルであれば、疾患別のシャンプーを選んでくださいね。
病原菌が増殖している→抗菌性シャンプー
べたつき、肥厚→角質溶解性シャンプー
カサツキ、フケがある→保湿性シャンプー
痒みがある→止痒性シャンプー
ヒノケアの成分は?
ヒノケア デイリーケアは普段用、ヒノケアfor Professionalsは、敏感肌のワンちゃん用です。
おつんさんは膿皮症にかかったことがあります。
そのような場合は、ヒノケアfor Professionalsは有効です。
いずれも、保湿・保護するリピジュア、セラキュートという成分に加え、肌をクリーンに保ち、抗菌・消臭効果のあるヒノキチオールが配合されています。
ヒノケアの成分は以下となります。
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ヒノケアの成分はこちら
※1 と※2 が錯体化反応を起こし持続型ヒノキチオールとなります。
※3 セラキュート
※4 リピジュア
ヒノケアfor Professionalsの成分はこちら
*1 セラキュート
*3 リピジュア
*2 と*4 が錯体化反応を起こし持続型ヒノキチオールとなります。
何が違うかと比べてみましたところ、ほぼ同じなのですが、
PEG-60 水添ヒマシ油→デイリーケアにナシ、
PEG-1 ラウリルグリコール→for Professionalsにナシ
という結果でした。
for Professionalsのほうは、泡のポンプボトルになっていて濃密泡がダイレクトに出てくるようになっています。
印象的には、ちょっとお高くて、泡だからすぐになくなってしまいそうなイメージ?(汗)
敏感肌になってしまった際には、お世話になると思いますが。。。
ペット用シャンプーの成分表示は、義務化されていないので、全文表示されているヒノケアは良心的です。
すでにあった、うちの犬用シャンプーをチェックしたら「~など」と省略されていました。オイオイ
ヒノキチオールって花粉症の犬には大丈夫なの?
ヒノキの花粉症ってありますよね。
犬でも、花粉症の子がいるのですが、そういう場合でも大丈夫なんでしょうか?
説明してくれた、メーカーの方に伺ったところ、
「ヒノキチオールは、花粉には含まれていない成分で、木の樹液に存在するもの。
樹液に対するアレルギーがあれば、反応しますが、通常の花粉症では、大丈夫です。
臨床試験も行った製品ですので、安全と言えます。」
とのことでした。
では、シャンプーをされる側の犬の皮膚はどうなっているのでしょう?見てみましょう。
意外と知らなかった、犬の皮膚
毎日、接している自分のワンちゃんの皮膚の実態は、知っているようで、知らない内容でした。
実はデリケートな犬の皮膚
実は、犬の皮膚は、成人の人間のものより薄いんです!
厚さは0.1mm以下で、人間の赤ちゃん並みのデリケートさなんです。
犬だから、という理由で、シャンプー選びは適当にしてました。ぎゃー
自分が使うシャンプーは穴があくほど、成分を見て、調べたりしたりしたんですけどね。。
いかんいかん、反省です。
アトピーになってしまう原因
柴犬にも多いと言われる、アトピーになってしまう原因は、皮膚の最上部の角質層のバリア機能が、壊れてしまって、内部の水分が抜けやすくなってしまったため。
さらに、壊れたバリアの隙間から、細菌やアレルゲンが入り込みやすくなってしまっているのです。
pHの違い
ヒトはpH約4.8(弱酸性)であるのに対し、犬はpH約6.2~7.8となっています。
だから、犬に人間のシャンプーを使ったり、犬のシャンプーを人間に使ったりするのは避けましょう。
汗腺の違い
さらさらした汗をかく「エクリン汗腺」→人間の皮膚全体に分布、犬では肉球
べたべたした汗をかく「アポクリン汗腺」→犬の皮膚全体に分布、人間では腋下部など
以上のように、人間とは皮膚の状態が違うことがわかります。
犬の皮膚には、犬のことを考えたシャンプーを使ってあげたいですね。
ヒノケア使ってみた
香りは
シャンプー液そのものに、鼻を近づけると、ほのかに花の香りがしました。
成分を見ると、オレンジ油、ローマカミツレ花油、そのほかハーブ類が、入っています。
実際、泡立てて体にのせてみると、香りは、ほぼ無いに等しかったです。
洗ったあとも、匂いは残りませんでした。
いままで、犬友さんにおすすめされた、ティーツリー系のシャンプーを使っていたのですが、私には良い香りでも、おつんさんが嫌がるのです。
シャンプーのあと、絨毯にしきりに体を擦り付けて、香りを剥がそうと躍起になっているんですね。
アロマ(ティーツリー)は人間にとってはいい香りでも、柴犬おつんさんにとってはイヤな香りのようです。
それと、アロマ+犬臭が混ざると、ビミョウな香りに変化しますので、私的には、香りの強いシャンプーは好みではありませんでした。
おだやかな香りのヒノケアは、香りの面でも好感が持てます。
泡立ち&泡切れ
泡立ちは今まで使用していたシャンプーと変わらず、泡立ちました。
今回、泡立てケース(マイクロバブルフォーマー)を初めて使ってみました。
↓硬めの濃密泡が作れます。
しっかりと泡立てたためもあるかもしれませんが、いつまでもヌルヌルが消えないということはなく、泡切れは、良かったです。
汚れ落ち
そんなに汚れていなかったので、あまり参考になりませんが、普通の生活で余分になった皮脂はマイルドに取り除かれている感じ。
乾いたあともサラサラで、ベタベタ感は残っていませんでした。
乾かす時と乾かしたあと
ヒノケア+保湿剤(PDCコンディショナー)を使った結果、そんなにすぐ乾くという感じではありませんでしたが、完全に乾いたあとは、ゴワつき、パサつきもなく、ふんわりと仕上がりました。
疾患のない、普段使いの場合は、このシャンプーだけで、保湿剤は使用しなくても良いとのことです。
ヒノキチオールが入っているけど・・・
当初、心配していた、花粉症との折り合いはどうなのかの件です。
結果的には、おつんさんには、特段目立った反応はありませんでした。
どうして気になるのかというと、花粉症やアトピーと断定されたことはないのですが、その季節になると、皮膚病が出てくるのと、兄弟犬のかぼす君が、アレルギーテストで花粉に反応があり、外飼いするのを断念したというお話を聞いていたからでした。
ヒノケアの感想をまとめると…
以前、抗菌性のシャンプーを単独で使った時は、毛がゴワゴワになってしまったことがあるのですが、今回はそのようなこともありませんでした。
スキンケアシャンプーということで、汚れが落ちにくい、材料の匂いが気になるなどのデメリットは感じませんでした。
私的には、使ってみたいシャンプーです。
ただ、犬の皮膚が、乾燥しないようにシャンプーするには、じつは注意するべき、大切なポイントがあるんです。
それは、、、
シャンプーのやり方にも注意が必要
犬の皮膚が、人間の赤ちゃん並みに薄いということを、先にお伝えしましたが、シャンプー自体の選び方に加え、洗う時のやり方にも注意が必要です。
ざっくりとですが、以上が洗う時の注意です。
こちらは、長くなりそうなので、のちほど別の記事でも取り上げたいと思います。
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いかがでしたか?
トリマーさんおすすめのシャンプー、ヒノケアの説明と犬の皮膚について、使用感などをレポしてみました。
まとめてみますね。
まとめ
トリマーさんにおすすめされたシャンプー「ヒノケア」
普段使いの、スキンケアを重視したシャンプーとして、これから使ってみたいと思いました。
ヒノケアデイリーケアを我が家の柴犬おつんさんに使ってみたところ、香りもきつくなく、素人のシャンプーでもふわっと仕上がりました。
膿皮症などの疾患がある場合は、敏感肌用のヒノケアfor Professionalsのほうをおすすめします
良いシャンプー選びと適切な洗い方で、ワンちゃんの皮膚を健やかに保っていきたいと思います。