こんにちは~。万年換毛期の柴犬おつんのオーナー、有紗です
やらねば、やらねばと思いつつも、なんとなくさぼりがちなブラッシング。
ある時、やっと始めると、いつまでやっていいかわからない・・・ってことありますよね。
今回、ブラッシングについて、動物病院所属のトリマーさんのお話を聞いてきました。
ブラッシングをやめる目安や、コームの特徴、
嫌がってしまうときの対策、そのほかのコツなど、
役立つお話でしたので、これを読んで、あなたのワンちゃんのお手入れにお役立てください。
ブラッシングに使えるミストのご紹介もありますよ!
では、どうぞ~。
犬のブラッシングのやりすぎはどうなる?
犬のブラッシングは、ワンちゃんのお手入れとして、するべきことの1つですが、
長い時間やり過ぎてしまったらどうなるでしょう?
取り除かなくてもいい毛を余計に取ってしまったり
誤ってコームの先で皮膚を傷つけてしまい、皮膚炎の原因になってしまう
ことがあります。
適度に不要な毛が取り除けたら、ブラッシングは終了しましょう。
では、ブラッシングでやりすぎないためには、どこまでやればいいのでしょうか?
ブラッシングはどこまでやればいいの?
ダブルコートの柴犬さん。
換毛期にはおっそろしい位に、毛が抜けます。
ブラッシングをやってもやっても、抜けてくる綿毛。
そこで、ブラッシングはいつまでやるべきなのか?
疑問に思いますよね?
くしで梳かして毛が付いてこなくなるのを目安にするといいですよ
わかりましたか?
・・・柴犬の場合、その状態になるまでには、かなりかかりそうなので、テキトーに切り上げますっ
では、もしも、ワンちゃんがブラッシング自体を嫌がる時は、どうしたらいいでしょう?
ブラッシングを嫌がる、怒る時の対策 3つ
エネルギーを発散させる
ワンちゃんがブラッシングを嫌がるときは、散歩の後など、エネルギーを発散して、
落ち着いているときにするようにするのがいいです。
ブラシに慣れさせる
ご飯食べ中にブラシを持った手でナデナデしているところ↓
ワンちゃんの中には、ブラッシングが嫌いで、ブラシを見ただけで逃げ出してしまう子もいるでしょう。
そんなときは、ブラシを手にもって、手の甲側で、背中を優しくなでて、慣らしてあげましょう。
ごはんやおやつをあげながらやるのも1つの手です。
一度に全部やろうとしない
また、一度に全部をしようとしないで、今日は足のここの部分というふうに、部分に分けてやるようにしましょう。
今回、犬の被毛のしくみやブラッシングの際、使うコームやブラシの種類についても、教えてもらいましたので、内容をまとめてみました。
犬の毛の生え方や種類
犬の被毛の生え方
犬の被毛の生え方の図です。
太くて長い(1~5本)
ふわふわして細くて短い(5から10本)
一つの毛穴から一次毛と二次毛、合わせて、平均6から10本の毛が生えています。
毛細血管を通して栄養やホルモンを受け取ります。
色を決める役割があり、再生しません。
犬の被毛のタイプと分類
長さと一次毛、二次毛の生え方による分類
長毛種 | 中間種 | 短毛種 | |
シングルコート | マルチーズ、ヨーキー、プードル系、Mダックス(ロング)、パピヨン等 | – | チワワ(スムース) |
ダブルコート | ゴールデンR、Mダックス、チワワ(ロング)、ポメラニアン、シュナウザー等 | 柴、ジャーマンシェパード | ラブラドールR等 |
一次毛、二次毛の状態による分類
一次毛 | 二次毛 | 質感 | 犬種例 | |
スムース | 短い | 多い | なめらか | チワワ、ダックス、ピンシャー |
ワイヤー | 多い | 少ない | 硬い | 多くのテリア種 |
巻き毛 | 少ない | 長く発達 | カール | プードル等 |
お散歩で会うジャックラッセルのワンちゃんと接していて、
いろいろな毛質(さらさら、ゴワゴワ、ツルツル)があるのを見て不思議だったのですが、
一次毛(トップコート)と二次毛(アンダーコート)の生え方の違いで、そうなるということがわかりました。
そして、柴犬も、すごく珍しいですが、長毛種が存在します。
印象は、一見タヌキのシルエットみたいです。
その場合は、アンダーコートが長く生えているから。
また、同じ柴犬でも、手触りには個体差があります。
ごわっとした感じの子やモフモフした感じの子など様々です。
ごわっとした場合は一次毛が多く、モフモフした場合は、二次毛が多いということになりますね。
今回、このしくみを知ることによって、
「同じ犬種でも毛質の違いは、一次毛と二次毛の生え方の組み合わせである」
ということがわかりました。
それでは、ダブルコートの犬種の毛がごっそり抜ける理由はどうしてなのでしょう?
抜け毛は毛周期に関係
毛周期とは・・・
成長期→退行期→休止期を繰り返す毛のサイクルのことです。
抜け毛が多い犬種は伸びる期間が早く終わるため、毛周期が短くなり、生え変わりが早く起こります。
それに対して抜け毛の少ない犬種は伸びる期間が長いため毛周期が長くなり、あまり抜け毛が起こらないということになります。
それぞれの犬種によって、成長期の長さが違っていることが、抜け毛量がさまざま違うことの所以です。
それでは、さっそく実習に入っていきましょう。まずは、ブラッシングの道具から・・・
ブラッシングコームの種類や注意点
使用するブラッシングコームの特徴を知って、あなたのワンちゃんに最適なものを選んでくださいね。
全部で6種類あります。
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1.スリッカーブラシ
「く」の字に曲がった小さいピンが平面上に並んだブラシ。
針金が太くしっかりしたハードタイプと、細く柔軟性があるソフトタイプがあります。
毛玉やもつれをほぐす能力に優れています。
長毛種、巻き毛の毛もつれしやすい犬猫、換毛がはっきりしているダブルコートに使用します。
注意点は、力を入りすぎると皮膚を傷めてしまうので、優しく扱うようにしましょう。
まず、自分の腕の上などで動かし、力加減を確認してみてください。
スリッカーブラシの持ち方
鉛筆を持つように持ちます。
2.コーム
細長い歯が一直線に並んだ櫛。
粗目と細目があります。
被毛全体を整えたり、細かい部分を整えたりする能力に優れています。
他のブラシについた抜け毛を取り除くのに使ったり、全ての犬猫に使用できます。
コームを使用したスリッカーブラシの掃除方法
3.ラバーブラシ
ゴムまたはシリコンでできた歯が平面上に並んだブラシです。
ミトンタイプのものもあります。
除毛効果抜群、短毛種やスムースコートに最適です。
ラバーの吸着力で、絡めとってしまう力が強いので、やりすぎには注意。
足などの、被毛が骨に近い部分に使用したり、シャンプー時に使うのがおすすめです。
4.ピンブラシ
ピンが平面~半球状に並んだブラシです。
ピンの先端は、皮膚を傷つけないようボール状になっています。
長毛種の被毛が切れにくく、マッサージ効果もあります。
5.獣毛ブラシ
ブタやイノシシの毛が、平面上にびっしりと植え込まれたブラシ。
静電気が起こりにくく、被毛の表面を整えることができ、艶出しの効果があります。
6.抜け毛ブラシ
換毛期のアンダーコート(下毛)をごっそり取り除くことができます。
「ファーミネーター」や「フーリー」と言った商標名で販売されているものです。
頻繁にやりすぎると、脱毛や皮膚炎の原因に。シングルコートには使用しないでください。
以上が、ブラッシングコームの種類でした。
そして、トリマーさんへ、柴犬さんに適したコームも聞きましたよ。
柴犬に最適なコームとは
基本はスリッカーブラシ(ハードタイプ)をおすすめしています。
アンダーコートは、片方の手で毛を持ち上げて、根本のほうからブラッシングするようにすると、効率よく毛を取り除くことができます。
ファーミネーターなどの抜け毛ブラシは、換毛期だけに使いましょう。
では次に実際のブラッシングの流れについてご説明します。
ブラッシングのポイント
まず、背中を2~3回、頭から軽くなでるように流します。
そのあとは、頭の方から、毛の流れに沿ってブラッシングをしていきます。
ダブルコートの場合は、片方の手で毛をかき分けて押さえながら、ブラシを毛の根本から、細かく動かすようにするとアンダーコートが取れやすいです。
そのほかのポイント
足などは、ラバーブラシがおすすめ。
濡れた毛は乾かしてから。
リラックスできる環境作りをしましょう。
日々の積み重ねを大切に。
お散歩後や寝る前などエネルギーが落ち着いている時に。
手短に。
笑顔で優しく声かけしながら。
ご褒美(おやつ)を活用。
以上が、トリマーさんから教えてもらった、ブラッシングのポイントでした。
この日の講習では、「ブラッシングミスト」を試供品として頂きました。
さっそく、うちの柴犬おつんさんに試してみた感想は・・・。
AFLOAT ブラッシュアップミストを使用してみた
特に冬季は、ブラッシングすることにより静電気が発生して、自分もワンちゃんも不快な思いをすることが多々あります。バチバチ
今回使用したところ、静電気は起きませんでした。
柴犬は毛玉ができないので、絡みにくさについてはわからないのですが、確かに櫛が通りやすいです。
ほのかにフローラルな香りが付いていますが、きつい香りではないため、使いやすいです。
ただ、ティーンの使うヘアミストみたいな香料系の香りですので、好みは分かれます。
・・・犬臭いままか、ティーンの香りかは、あなた次第…
ミスト使えや
毛玉をほぐすときにもピンポイントで使えますよ
初めて使ったのですが、こういうものがあるとは知りませんでした。
特に冬は静電気で、バチバチしてしまい、取った毛が手にまとわりつくのも防げるので、その点がいいです。
ワンちゃんの毛の状態も、最初は、ブラッシング後はちょっとしっとりしてベトつくかなと思ったのですが、
しばらくして乾くとこのベタつきは無くなりました。
フローラル系の匂いについても、乾いてしまえば、残っていませんでした。
少量でも効果があるので、減りも少ないです。
今後のブラッシングでも使っていこうと思います。
・・・余談ですが、この犬用ヘアミスト、バブル時代に有名人のヘアメイクを手がけたカリスマ美容師ミヤムー(宮村浩気)氏のブランドだったんです。
人間の人気美容師が、犬の美容業界までも侵食している。。。。ガクブル
そして、このミストを使うだけで、青山の美容室までスタイリングしにいった気分になれて一石二鳥ですよ~。(注)犬用です
いかがでしたか~。
今回、ブラッシングについて、いろいろな注意点やコツを教えてもらいました。
まとめますと・・・。
犬のブラッシングについてのまとめ
ブラッシングのやりすぎに注意しましょう。
コームで梳いて、毛がつかなくなったら、終わりの目安です。
ワンちゃんの毛のタイプに合わせてコームやブラシを選んでください。
嫌がるときは、
etc
そして、トリマーさんからのメッセージです。
ブラッシングができなくても、ブラシは良いもの、楽しいものを選んで!
おうちシャンプーするときは毛もつれのチェックから
トリミング犬種は、月に1度お任せしましょう
ワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても、ブラッシングの時間がお互いの絆を深めるHappy Timeでありますように~。